寒さもようやく和らぎ、春の足音がすぐそこまで聞こえてくる時期となりました。昨年、新しくお迎えしたお雛様は今年も桜ガーデンのロビーで私たちの目と心を癒してくれています。桃の節句の3月3日、93歳になられたあるご入居者様から、『私の初節句の時に、祖父からお祝いでいただいたお雛様の掛け軸があるの』とのことで見せていただくと、祖父様のお知り合いに作っていただいたという掛け軸がきれいに残されてありました。“どこに行っても持って行けるように”とお祝いに掛け軸を選ばれた祖父様の想いと一緒に93年間という年月をご入居様に寄り添ったお雛様、時を経ても祖父様の優しいお気持ちを受け継ぎ、ご入居者様を変わらず見守られていました。